苗半作とは言いつつも、焦らずゆっくり確実に

皆様は「苗半作」という言葉を知っていますか。

農家の方であれば知っているかもしれませんが、僕もこの言葉は農業をするまでは知りませんでした。

野菜作りにおいて、育てた苗の良し悪しでその年の結果が半分くらいは決まってくるということです。

さつまいもは苗の定植によって栽培されるものなので、この「苗半作」という言葉がすごく大事になってきます。

さつまいもに発生する病気の多くは苗由来のものが多く、無病健康な苗を育てることはさつまいも農家にとって永遠のテーマ。

そういうわけで、今年も苗づくりがスタートしました。

今年は苗床を温かく保つために、踏み込み温床という方法にチャレンジしています。机上の勉強で得た知識なので、うまくいくかは定かではありませんが。

原理は、落ち葉などが発酵する際に出る熱を培養土に伝導させ、苗床全体を温めていくという感じなのですが、うまくいくでしょうか。

なんと、この方法が大成功。真冬の夜でも苗床の温度は20℃を下回らず、すごくぽかぽかしています。

 

さて、次に培養土の中にさつまいもを伏せこんでいきましょう。

今回、培養土は堆肥と床土を混ぜ合わせることにしました。

伏せこむさつまいもは無病なものを選んでおきます。見分けるのが難しいですが、皮目に黒い斑点がついているもの、白い筋のようなものが入っているものはダメです。

また、柔らかくなって、発酵した臭いのするものもダメです。

 

こうして伏せこまれたさつまいもは2週間ほどで芽が出てきます。

この発芽までが結構難しいのですが、コツは苗床の温度をなるべく一定に保ち、下げないことです。

 

この調子で育苗が進むと、4月下旬~5月上旬までには採苗できるのではないかと思っています!

春先に期待ですね!